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ラジエーターのトラブル・故障事例

トラブル・故障について

以下にラジエーターのトラブルを説明します。何が原因で、どのような状態になっているのを知ることで、その適切な対処を行います。故障は、耐久、内外要因による劣化、不適切な修理など様々な原因が起きます。

●プラスティックタンクの亀裂
亀裂は、通常の使用条件以上の圧力がかかった場合や老朽化により起こります。以下の画像は薄ら見える程度の亀裂です。この程度でも冷却水が滲んで出てきます。タンクを交換が必要です。

タンクの亀裂01
タンクの亀裂02

これは、エンジントラブルにより加圧のため、大きく破損。

タンクの亀裂03

●フィンの劣化
化学物質の付着によりフィンが劣化するケースです。大半は海水や道路上に散布された劣化防止剤の付着が原因になります。ラジエーターのコアを取り替えることが可能です。

フィンの劣化

●オーバーヒートによるタンクの劣化
エンジンルーム内の熱による劣化。プラステックタンクの場合、このように変色します。タンクの中に、丸い斑点の模様がみられます。

オーバーヒート01
オーバーヒート02
オーバーヒート03

●ラジエーターの曲がり、歪み
事故車の場合など、外部の衝撃により、ラジエーターが曲がったりゆがんだりします。少しの曲がりの場合は修理することができます。

曲がり歪み

●コア内部のつまり
これは、様々な原因がありますが、電触やLLCの劣化によるサビが原因で詰まることが多いです。下の状態であれば、冷却水を適切に循環することができずにエンジンが冷えなくなってしまいます。電触の防止には、電解腐食防止剤を入れることもあります。ラジエーターのコアを取り替えることで修理できます。

コア内部のつまり
コア内部のつまり

●チューブ、プレート根付け部の漏れ
振動や衝撃、ラジエーターのねじれによって、接着成分より水漏れが起きます。プレートの根付け部分から緑色の冷却水が漏れ出ています。またチューブの一部から漏れる場合もあります。

根付け部の漏れ01
根付け部の漏れ02

●冷却水へのオイルが混じる場合
オイルクーラーの溶接部等からオイルが漏れて、ラジエーター内部にそのオイルが混ざった場合、トランスミッションまたは、エンジンにトラブルが生じる可能性があります。

オイルが混じる

●ラジエーターキャップの不良
内側のゴム、外側のゴムがへたっている場合、中央のスプリングが弱っている場合は交換が必要です。下の画像では、中のゴムがひび割れています。圧力調整ができなくなってしまいます。

ラジエーターキャップの不良

●フィンの目詰まり
ラジエーターのコアのフィンに、ゴミが詰まることで冷却能力が低下します。

フィンの目詰まり

●タンクとプレートの間に起こる水漏れ
タンクとプレートの間のガスケットの劣化により水漏れが起きます。赤色のLLCが漏れているのがわかります。

水漏れ01
水漏れ02

※参考 Koyo Coporation,Ltdによるラジエーターの診断トラブルを参照。

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