ウォーターポンプ

1.ウォーターポンプとは

エンジンの冷却システムに使われる重要な部品になります。

エンジンルーム内のウォータージャケット、ラジエーター、ホース、ヒーター、サーモスタットなどと関連があります。ウォーターポンプ交換の際には、各種の部品や経路の状態を把握する必要があります。

2.不具合について

2-1.水漏れ

冷却水の汚れ。冷却水を交換しないでいると、冷却水路内にゴミやスラッジが、メカニカルシールに噛みこみ、シール性を失ってドレンから水漏れする場合があります。また冷却水がないとメイティングリングの焼けや割れが起きます。また漏れ止め剤によりポンプ室内にたまってしまい不具合が発生する場合。新品に交換する場合はかならず冷却水を新品に交換してください。

2-2.水漏れ、オーバーヒート

冷却水が劣化することで、防錆力や消泡能力が低下して、メカニカルシールのシール面が痛みます。また金属腐食の促進及び、キャビテーションによる浸食により、水漏れやインペラ消失でオーバーヒートが発生します。

2-3.液体ガスケット

本来ガスケット使用の部分に液体ガスケットを使うことで、シール面が不安定になり水漏れになるケース。またオーリングの部分も同様です。日立製では、注意事項にあるように、液体ガスケットではなく、ガスケットを使用してください。

2-4.異音や鳴き

メカニカルシールの鳴きは、摺動面間のスティックスリップに起因する自励振動が発信源になり音が発生する現象です。冷却液不足や、冷却水の潤滑不良等で起きやすいです。

2-5.異音 ゴーゴー音、ガーガー音

ベアリングの破損。ベアリングの破損原因いくつかあります。水漏れ→ベアリング内に水侵入→ベアリンググリースの劣化。ベルトの貼りすぎ。過大振動の発生が考えられます。特に取り付け時にベルトの貼りすぎにより、シャフトやボディの傷ができる場合がよくあります。

3.日立製・パロート製の取り付け時に注意すること

取り付け面に液体ガスケットは使用しない。

相手取り付け面をキレイに掃除する

冷却水の洗浄。古いウォーターポンプの状態で、水を2,3回交換してエンジン水路をキレイに洗浄してください。

新しい冷却水に交換すること。メーカー指定の濃度にすること

漏れ止め剤はいれないこと

ベルトの張力は必ずメーカー指定の基準にすること

ウォーターポンプ以外の補機類の軸受けのガタを確認

ファンカップリングのガタを確認

(*日立テクニカルサポートを参照、引用しております。)

4.商品

定番のパロート・日立製、アサヒなど、多数在庫しております。

現行車から旧車、小型車から大型車まで幅広い取り扱い。

ジムニー JA11 アサヒ

マーク Ⅱ RX12 RX15 RX22 RX28

ソアラ GZ20 マークⅡ GX81

日産UDトラック 大型用